先輩、私のこと好きになってくれますか?
「…お前なら、泣くと思ったよ」
「…っ、ふぇ…」
転校した陽七汰が戻ってきた、
しかも私の通ってる学校に転入してきた、
そして、衝撃的な事を聞いた。
もう、頭も心も爆発しそうだよ…。
「…俺、柚乃と同じ学校になったのは、
父さんのせいかもしれないって思ってる」
未だ泣き止まず、言葉も発せない状態の私に、陽七汰は続けた。
「父さんに全部話したんだ。
恋愛ゲームで柚乃と仲良くしてたって、
どうしても謝りたい、って。
そしたら初めて父さんに殴られた。
お前は柚乃になんてことしたんだ。
柚乃がどれだけ傷ついてると思ってるんだって」
陽七汰のお父さんは…幸人さんは、すごく心優しくて、いつも私のことを気にかけてくれた。
陽七汰と仲良くしてくれてありがとう。
好きになってくれてありがとう。って
なんでか知らないけど、
幸人さんに話したこともないのに、
私が陽七汰のことを好きになことを知ってたんだ