先輩、私のこと好きになってくれますか?
生徒のいない道をなにも話さず歩く。
いつもならこの沈黙も、
なんかいいな。って感じるのに、
今は冷や汗しか出ない。
早く話題探さないと。
そんな事だけ考えてる。
だってだってだって…
先輩なんか怖いんだもん…!!!
「ねえ、柚乃ちゃん」
「は、はい」
いつもよりも低い声で名前を呼ばれて
つい体がビクッとなる。
「陽七汰くんっていうんだっけ?
彼は呼び捨てで呼んでるの?」
「え、あ…はい。
そう、ですけど……。」
「そんなに仲が良いんだ?」
先輩、どうしちゃったの!?
なんでそんな怖い笑顔なの…!