先輩、私のこと好きになってくれますか?
「ビックリしたよ。突然女の子が落ちてくるんもんだから」
「す、すみません…!」
王子様の上にまたがるなんて、なんて失礼なことを…!
ささっと退いて、とりあえず無事を確認。
どうやらケガはしてないみたいで安心した。
「理央から柚乃ちゃんはちょっとドジで天然で抜けてるところがあるって聞いてたけど…」
え!?理央くん、そんなこと言ったの!?
そ、それに…何気にひどいよ!
「本当に危なっかしいんだね」
あははって、なんでそんなに楽しそうなのか教えてもらいたいくらいです…。
「ご迷惑をおかけしました…」
「平気平気!それより柚乃ちゃんはどこか痛いところとかない?」
「はい!おかげさまで…」
「それなら良かった!」
女の子の体に傷つけちゃうのはやっぱりイヤだからねって、
大翔先輩の王子様レベルといい、紳士レベルがマックスだよ…。