先輩、私のこと好きになってくれますか?
「……へ?」
頭の中で先輩の言葉を繰り返したけど、
やっぱり聞き間違いなんじゃ…って、
「彼女に、なる?」
聞き間違いではなかった…。
でも、でも、
好きじゃないかもだよね…。
「あの…無理して付き合わなくても…。」
「そう思う?」
「……だって、信じられないんですもん」
「分かった、ちゃんと話すよ。
とりあえず落ち着いて話せるところに行こう」
そう言われて思いついたのが私の家で、
もうあと少しで着く距離だったので、
すぐに家には着いた。
すぐに部屋に行ってもらってお茶を持ってく。
ミニテーブルに置いて、先輩と向かい合わせに座ると、
先輩が、「話すね」と言ったので頷いた。