先輩、私のこと好きになってくれますか?
全てを理解したとして…
じゃあなんで、今まで何も言わずに…?
寧ろ、先輩は私に、
“期待してる”って言ってくれてた。
告白予告的なのをした時…
そう、言ってた。
「元カノとのことは事実だったんだ。
ただ、その時の俺は特に好きっていう感情はなくて、これから好きなってくれたら嬉しいって言う女の子たちの言葉で付き合ってたんだけど…」
先輩…プレイボーイじゃないですか。
「柚乃ちゃんは違かったんだ。
だから、もし同じことが起きた時、罪悪感じゃ済まないって思ってた。
それより、柚乃ちゃんは辛いとは思うけど、
手放したいなんて思わないかもしれない。
俺けっこう、欲張りで我儘だから。
だから、悪い言い方をすれば試してた。
柚乃ちゃんの心を」
全てが繋がった気がする。
私のこと好きでいてくれて、
でも、元カノさんといろいろあって、
今回もまた同じようなことが起きたとき、
ごめん、だけじゃ止まらなくて、
罪悪感ももちろんだけど、それより、離れたくないって思うかもしれなかった。
だから、私のことを試してみた。
私が女の子にいろいろされた時、
私自身がどうするか…見たかったから。
そっか、そういうことだったんだ。