先輩、私のこと好きになってくれますか?





俺だけが知ってる両片想いも、

今日で終わりにしよう。



柚乃ちゃんの口から出た、
弱々しくて、ちょっと震えた言葉は、

俺をそう決心させるのには十分だった。



俺も、柚乃ちゃんの先輩止まりはイヤだ。



だから、ただの先輩じゃなくて、
彼氏は先輩って言う言葉に変えてね。



柚乃ちゃんの綺麗な涙を拭いながら
微笑みかけた。




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