先輩、私のこと好きになってくれますか?
先輩の、嫉妬
放課後、校門の前で待ち合わせをして一緒に帰る
周りにはまだ同じ学校の人たちがいて、
お互い何も話さない状態。
ただ確かなことは、
大翔先輩がなんだか不機嫌だという事。
それだけは確かなんだよ……。
ほとんど人がいなくなったところで、
名前を呼ばれた。
「俺、器小っちゃいみたい」
「え?」
「それに、さっき気づいた。
相当、めんどくさいと思うよ、俺」
…?どういうことだろう?
器が小さいとか、
めんどうくさいだとか、
そんな気持ちになったことは一度もないけど…。
「理央と仲良くしてるの見て、
ヤキモチやいちゃった」
その言葉を聞いてすぐ、
沙耶ちゃんの言葉を思い出した。
“ あんな顔させちゃうなんて ”
それってもしかして…
ヤキモチ妬いてくれてた時の、表情…かな?