先輩、私のこと好きになってくれますか?
「…おわり?」
「も、もう無理っ!!」
「はは、仕方ないなぁ。
今日はこれくらいで我慢してあげる」
今日はって…どういうことですか…。
「帰ろっか」
「はい!」
右手がふわっと包まれて、
先輩を見ると、ニコニコ笑ってたから
私も笑い返して
また他愛もない話をして帰った。
(柚乃ちゃんの焦った表情、
かわいいなあ)
先輩が、そう思いながら
一連を楽しんでたことなんて知らずに。