先輩、私のこと好きになってくれますか?
「………頼りないのもわかってます。
これが2年の差なんだって実感します。
でも、それでも…キツいです…」
目を逸らされるのも、
頼られないのも、
何だかよくわからない、この距離も。
「…ごめんね。
ちゃんと話すから、柚乃ちゃんの家にお邪魔してもいいかな?」
ちょっと悲しげな表情で笑う先輩は
きっといろんなことを考えて疲れ切ってるんだと思う。
頷いて、手を繋いでまた歩き出した。
部屋について、飲み物は大丈夫だからおいで。と先輩に言われた私は今、
先輩の足の間で向かい合わせの状態で正座してます。
「…どこから話そうかな。」
そう言って少しの沈黙の後、
名前を呼ばれたので顔を上げた。
「……前に話した、元カノがね
こっちに帰ってきたんだ」
「……え?」
先輩の口から出た言葉は、
私を戸惑わせるのには十分だった。