先輩、私のこと好きになってくれますか?
結構綺麗でちょっと高めの旅館。
部屋には2人が入っても余裕なくらいの露天風呂も付いていた。
「…想像以上にすごいね」
「ですね…。本当に良かったんですか?
先輩のお父さんとお母さんから、
こんな素敵な旅行プレゼントされて…
なんか申し訳ないです」
「俺の合格祝いも兼ねてるらしいよ。
気にしないで!」
そう、この旅行、
元といえば先輩のご両親が私たちにと
チケットをくれたことが始まりで。
温泉旅行ペアチケット…。
出来たばかりの旅館にご招待!
って書いてあったな…。
だからこんなに綺麗なんだ…。
「ね、柚乃ちゃん。」
「はい?」
「夜、部屋の露天風呂も入ろうね」
「えっ…!?」
1人顔を真っ赤にする私とは裏腹に、
先輩はそんな私の反応を楽しんでるような気がする…。