先輩、私のこと好きになってくれますか?
この悲惨な点数は…
言ってしまっていいものなのか…?
「あの…笑いませんか?」
「笑わないよ!」
…うん、大翔先輩は笑わなさそう。
理央くんじゃないもんね。
「…2点です」
「…10点満点?」
「50点満点……」
「……」
チラッと大翔先輩の方を見ると、
目をパチパチとさせていた。
「それは…大変だったね…」
あぁ…苦しい。
すごく苦しい…!
「100点と考えても4点か…」
「や、やめてくださいよ!
まだ50分の2の方が救われます!!」
「あ、ごめんね…」
どちらもすごい数字かもしれないけど、
100分の4よりはなんだかマシに見えるんだ…。
「じ、じゃあ!俺が教えてあげる!」
「…え?ほんとに?」
「もちろん!俺なんかでよければだけど!」
大翔先輩は、校内順位1位の常連さん。
そんな方に教えてもらえるとなれば…
どうにかなるかもしれない!!