先輩、私のこと好きになってくれますか？

「柚乃ちゃん家はどこ？」



「学校から15分の〇〇町ってところです！」



「え？俺と一緒だ」



「えぇ！？」



片付けて帰る準備をしてる時、
ご近所さんだということが発覚した。



「じゃあ、一緒に帰ろっか」



これ以上大翔先輩といたら、
このドキドキがもっと酷くなる気がするけど…

もしかしたら分かるかもしれない。



そんな想いで、頷いた。



鞄を持って昇降口へ向かう。

その途中たくさんの人から視線を集めて、
ちょっとビクビクしてたら大翔先輩が大丈夫だよって、優しく笑いかけてくれた。



なんだかその笑顔に安心して、

いつの間にか怖いって気持ちはなくなってた。