先輩、私のこと好きになってくれますか?
「…ウソだよな?」
「もう、理央くんしつこいっ!!
そんなに疑うなら直接聞けばいいじゃん!」
そういった瞬間、席からガタッと立ち上がってなぜか私を連れて教室を出て行った。
向かう先は…階段登ってるから多分3年生の教室だと思うけど…。
っていうか、理央くん早いってば!!
「香月くん!」
3年生の教室に着いてすぐ、
理央くんは教室に向かって叫んだ。
すごいなあ…私だったらできないよ。
ほら…先輩たちみんなこっち見てる…。
大翔先輩だってあんなに驚いてるし…
あ、こっちきた。
「どうしたの、理央?
柚乃ちゃん、おはよう。再テストどうだった?」
「あ!そう!再テスト!!
満点とったんですよ!」
「え!?2点だったのに!?」
「…大翔先輩、嫌いです。」
みんな必ず2点って言って…
もうひどいよ。
大翔先輩、笑ってるし……。