先輩、私のこと好きになってくれますか?
理央くんの言葉を聞いた須田先輩と呼ばれる人は、理央くんと同じようにフリーズした。
「…信じられない…この子が柚乃ちゃん?」
パチっと須田先輩と目が会う。
一瞬ビクッてなっちゃったけど、解釈をした。
「柚乃さ、須田くんのこと知ってた?」
理央くんにそう聞かれて首を横に振ると、
大翔先輩も須田先輩も驚いた表情をされて、
理央くんはやっぱりなって顔をされた。
「うーん、大翔が気に入る理由分かるかも」
…須田先輩の今の言葉、
どういうことだろう?
「でしょ?でもダメだよ。
俺のお気に入りだから」
話についていけないや……。
「理央は俺が柚乃ちゃんに勉強教えたことを疑って来たんだ?」
「サッカー部のみんななら誰でも疑います!」
でも、須田先輩の反応を見る限りだと、
大翔先輩が教えることは本当に珍しいのかな?
「なんで教えてくれたんですか?」
今までずっと黙ってたけど、気になったので大翔先輩に聞いてみることにした。