先輩、私のこと好きになってくれますか?
「今日、外周させようかな」
「香月くん、それはキツイっす!」
「大翔、外周させよう」
「だね」
「マジで嫌だぁぁぁ…」
…話がよくわからなくて追いつかないけど、
なんだかんだで楽しそうだからいいかな?
そんな話をしてたらチャイムがなって、
私と理央くんは先輩たちと別れて教室に戻った。
理央くんはさっきからため息つきながら、
言わなきゃ良かった…
って言ってるけど…。
私、運動部入ったことないけど、
体力テストやマラソン大会であんなにへばっちゃうんだもん、
外周はもっとキツイだろうな……。
それからいつも通り授業が始まり、
うとうとしながらもなんとか1日乗り切った。