先輩、私のこと好きになってくれますか?
「あのね、大翔先輩にも昔にいろいろあったみたいなんだ…。
だからね、先輩に言うんだ。
“私のこと好きになってくれますか?”って!」
「へぇ…結構本気なのね。
分かった!応援する!!」
「うん、俺も!」
わーい、ありがとう沙耶ちゃん……
「あれ、なんで斎藤がいるの?」
「話最初から聞いてたんだよ」
「あらら。」
り、理央くん!?
最初から聞いてたなんて知らないよ〜っ!
なんかニヤニヤしてるもん。怖い…。
「香月くんは高額物件だけど、
柚乃が本気で当たれば、きっといい方向に動くはずだから。頑張れよ!」
でも、理央くんも応援してくれてるみたい。
それは、素直に嬉しいな。
「沙耶ちゃんも理央くんもありがとう!
私、他の子に負けないように頑張るねっ」
小さくガッツポーズをすると、ちょうどチャイムが鳴ったので解散した。
自分の席について深呼吸。
今日は、サッカー部が終わるまで待つんだ…!