先輩、私のこと好きになってくれますか?
「いろんな子に告白されてきたけど、
柚乃ちゃんみたいなパターンは初めてだよ」
まだちょっと赤くさせてる頬を隠すかのように、手で顔を覆ってる先輩。
可愛いなんて、思ってしまった…!
「私、周りに負けないくらい強くなります!」
女の子たちからの嫉妬も跳ね返せるくらいに。
認めてもらおうなんて最初から思ってない。
どこかで恋が実れば、またどこかで実らない恋も出てくることは、これでも分かってるんだ。
「柚乃ちゃんと初めて会ったときは、すごくオロオロしてて、自分の意見を主張するのが苦手そうなイメージだったのに、
全くそんなことなかったね」
普段はあんまり、主張しないかもしれないけど
やっぱり今回は特別!!
こんな気持ちになるのは初めてなんだ。
ふふーんとちょっと得意げな顔をしていると
「本当に面白いね、柚乃ちゃんは。
見てて元気が出てくるよ!」
そう言われた。
大翔先輩はニコニコしてて、
私もつられて笑顔になっちゃうんだ。