先輩、私のこと好きになってくれますか?





───……


ピピピッ──ピピピッ─…。



「38度…風邪ね」



初戦の2日後。
なんだか体がだるく、頭が痛いと思いお母さんに報告。

すぐに熱を測ってみると、そうお母さんに言われて、私のテンションは一気に下がった。



今日はせっかくの学校の開校記念日でお休みで、サッカー部の2回戦を観に行こうとしてたのに。



それに、昨日、大翔先輩と約束したんだ。



『 明日の試合、絶対行きます!』



『本当?嬉しいな〜!ありがとう!』



昨日の某アプリでのやり取りを思い出してため息が出た。



「今日は安静にしてなさいね?」



「…はぁい」



とぼとぼと自分の部屋に戻り携帯を手に取る。

某アプリを開いて、すぐに先輩に連絡しなきゃ。



《 おはようございます…。
今日の試合、熱で観に行けなくなりました…。
本当にすみません… 》



観に行きたいよ〜〜!!!





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