先輩、私のこと好きになってくれますか?
ゼリーを食べ終わったあと、
大翔先輩は、帰り支度を始めた。
「少しは元気出た?」
「すごく元気出ました!」
「はははっ、良かった」
お見送りなんてしなくていいからねって言われて、なんで心の中を見破られたかは謎だけど…
先輩はニコニコ笑顔のまま、またね!と言って部屋から出て行った。
したからお母さんの声が聞こえる。
…あ、お父さんの声も。
……変な誤解、しませんよーに!!
大翔先輩に感謝のメッセージを送り、
お母さんが持ってきたご飯を少し食べて薬を飲んで、幸せな気分のまま再び眠りについた。
早く風邪治して…学校に行かなくちゃ。
文化祭だって、あと少しだもん。