先輩、私のこと好きになってくれますか?
あれから2時間。
そろそろ交代なんだけど、
それに伴ってそろそろ疲れがピークに……。
「2名様入りまーす」
カップルばっかりだし、
ちょっと心に来るっていうか…じゃなくて!
お客さん来てるんだった!
こっちに近づいてきてるのを確認して…
「わっ!」
「うわああああっもうやめろって!!」
「うわっ、て…柚乃ちゃん?」
「…わああああああっ!!」
い、今何が起きて…
そ、そう、私がまずお客さんを驚かせて
そしたら1人の男の人がやめろって!って
とにかく必死に叫んで…
隣にいたもう1人の男の人が小さく驚いて、
そしたらその人がいきなり私の名前呼んで…
突然呼ばれて、肩を叩かれるから、
私まで叫んじゃったよ!!
「樹、樹ってば、柚乃ちゃんだよ」
「は、は?ゆずちゃん?」
「…へ?あ、大翔先輩と須田先輩!?」
そうそう!という声が聞こえて、
どうやらお客さんは大翔先輩と須田先輩だったみたいです。