先輩、私のこと好きになってくれますか?
ちょうどそのとき、
「柚乃ちゃん、交代だよー!」
クラスメイトにそう言われて、
とりあえず先輩たちと一緒に出ることに。
私のいた場所は最後のほうだけど、
私よりも後のお化け役がいて脅かされ、
自分のクラスなのに驚きつつ、
須田先輩のホラー苦手さに驚かされながら、なんとか外に出ることができた。
「…中、暗くてほとんど分からなかったけど、
1年生のお化け屋敷で可愛い猫のお化けいるって、柚乃ちゃんのことだったんだね」
「あ、ほんとだ…!猫耳ついてるねー!」
暗い所で目が慣れていたから、
突然眩しくなって、目が開けられない…。
「魔女なのにつけられたんですよ…」
そう言うのが限界だった。
「樹も驚きすぎだし…」
「俺、ホラー無理だわー!」
「柚乃ちゃんも自分のクラスなのに驚いてるし」
「す、すみません…。」
本当、なんでびっくりしたんだろう。
どこで誰が何をするか知ってるはずなのに…