わたしの想いとあなたの言葉
星川くん
次の日
私は朝、テニスの練習をしに小学校に来ていた。
今日は次の大会に出る人を決める、大切な日。
一年生だけど、出られて いい成績を出せたら お母さんも誉めてくれるかも・・・・・・
なんて・・・・・・・
甘いよね・・・・・・・
でも、少しでも足しになったらって思うんだ!
ポンッポンッ
コンクリートの壁にボールを打つ音が響く。
はぁっ、どうしたら星川くんにもっと近づけるのかな・・・・・
やっぱり、自分から話しかけないとダメかなぁ
でもそんなの緊張する・・・・・
ああっ、自分がこんなに人見知りじゃなかったらっ
イライラして、ボールを打つ手に力が入る。
バシッ‼
ものすごく強く打った。
ボールが大きく跳ね返って私の頭上を越していった。
ああっ
取りにいかなきゃっ
バシッ
誰かがキャッチした。
「まだまだだなっ」
あ・・・・
星川くん・・・・・・ ! っ・・・・・