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Prologue.
この世界には３つの大陸が存在する。


北の大陸レセンバル。


最大の大陸、南のルグレア。


そして、その間にはレグレス。


今から紐解かれる物語の中心。
それはレグレスの深い森に囲まれた霧の王国、ヨーツンヘイム。


森と霧に覆われたこの国は、代々女王君主制。即ち女王が国を統治していた。


その国家の平和たる象徴・ガーデン騎士団。騎士を名乗る者たちは国民をあらゆる驚異から守り、国民から厚い信頼を得ていた。


ヨーツンヘイム王国には、建国当時より王国の支柱とも言える、３大機関が存在した。


政治的中枢・ヨーツンヘイム王室。

王国守護機関・ガーデン騎士団。


最後に、王立魔術教会。


魔術教会とは魔女の為に設立された教会。王国のみならず世界各地の魔女が集まってくる。


そう。


この世界には魔女が存在する。


この教会の目的は世界各地に魔女を派遣すること。

そして魔力の源である“魔光石”の解放と封印をすることーーー。


魔光石。


それは世界中に散在し、自然を司る１１種の属性を持つ秘石。


魔光石の波長が狂った時、それは魔物を産み、時として有り得ない大災害をも引き起こす。


魔光石とは、自然を左右するのだ。


魔女とは、その魔光石の制御を行える唯一の存在。そして自然をありのままに保ち、人々に恵みをもたらす存在。


それゆえ魔女は自然の調停者とされていた。
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