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第６章 戦禍の中心へ

ﾙｸﾞﾗﾝ帝国宣戦布告直後、先の大戦での同盟国が急遽、国際会議を開催。


そして帝国の強大な軍事力に対抗すべく、連合大隊“紺碧の大空”を結成。同盟連合国家首都として、ﾚｳﾞｧﾝﾃｨｰﾝ共和国東に位置する世界最先端の文明国家ﾒｶﾞﾛ=ｴﾝﾍﾞｽ首都、ｾﾝﾄﾗﾙｴﾝﾍﾞｽが選ばれた。


ﾒｶﾞﾛｴﾝﾍﾞｽの基地には、各国の騎士や軍人、諜報部、捜査官、偵察員、工作員が一同に終結していた。


ｾﾞﾌｨ･ﾛｯｸﾊｰﾄ、ｼｭﾊﾞﾙﾂ･ﾚｲも例外ではない。


ﾚﾅ･ﾃﾞｨｸｾﾝは大隊諜報部に配属となり、別行動を取っていた。


都市に着いたばかりにも関わらず、２人は新しく所属する部隊で初めて開かれるﾐｰﾃｨﾝｸﾞの知らせを受け、ﾐｰﾃｨﾝｸﾞﾙｰﾑに向かう所だ。


『忙しいねﾛｯｸ』


『仕方ねえさ』


２人がその流れに従って歩いていると、耳をつんざく程の警報が鳴り響く。それに反応し、廊下に居る人間がそれに耳を傾ける。


『ﾖｰﾂﾝﾍｲﾑより入電!!
　ﾖｰﾂﾝﾍｲﾑ所属機体
　飛空挺ﾆﾙｳﾞｧｰﾅが共和国領
　聖ﾐﾐﾙ湖神殿で敵空軍師団と
　交戦中の模様!!
　出撃準備の出来ている部隊
　本部報告と同時に出撃せよ』


ﾛｯｸとｼｭﾊﾞﾙﾂが顔を合わせる。


『おい…』


『ﾆﾙｳﾞｧｰﾅって言ったよ』


２人は同時にﾐｰﾃｨﾝｸﾞﾙｰﾑに走り出した。


『ｸﾘｽだ!!!』