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ウルミージュ列島、レドミア通商連合。連合首都リディアには連合のトップである連合評議会が設置されている。
評議会室には13人が大きな円卓を囲んでいた。
『親愛なるレドミアの諸君
厄介な連中が此処に来る』
白髪で髭のある太った老人が葉巻の煙を吐きながら言う。
『我が連合の軍事力は
戦時とあらば必須だからな』
『それは承知じゃが
厄介な者とは?』
再び視線が葉巻の老人に集まる。老人は再び煙を吐き、暫く間を置いて口を開いた。
『蒼天と謳われた
ヨーツンヘイムの騎士
クリス・ヴァンガードの一味だ』
評議会がざわつく。
『なんと…!!』
『あの双刀の闘神が何故?』
『かつてレドミア内乱を
力ずくで抑えた上
我々を潰しかけた…あの!!』
『まぁまぁ皆さん
慌てるべきではない』
一人コートを肩に掛け、卓上で手を組む若者は落ち着いて声を出す。不思議と評議員は全員黙り、その男を見た。
『恐らく彼等の目的は
帝国と我等の協定の阻止
…でないと連合は
圧倒的不利ですからね』
ニタリと男が笑う。
『乗ってあげましょうよ
哀れな青年の提案に、ね』
評議会室には13人が大きな円卓を囲んでいた。
『親愛なるレドミアの諸君
厄介な連中が此処に来る』
白髪で髭のある太った老人が葉巻の煙を吐きながら言う。
『我が連合の軍事力は
戦時とあらば必須だからな』
『それは承知じゃが
厄介な者とは?』
再び視線が葉巻の老人に集まる。老人は再び煙を吐き、暫く間を置いて口を開いた。
『蒼天と謳われた
ヨーツンヘイムの騎士
クリス・ヴァンガードの一味だ』
評議会がざわつく。
『なんと…!!』
『あの双刀の闘神が何故?』
『かつてレドミア内乱を
力ずくで抑えた上
我々を潰しかけた…あの!!』
『まぁまぁ皆さん
慌てるべきではない』
一人コートを肩に掛け、卓上で手を組む若者は落ち着いて声を出す。不思議と評議員は全員黙り、その男を見た。
『恐らく彼等の目的は
帝国と我等の協定の阻止
…でないと連合は
圧倒的不利ですからね』
ニタリと男が笑う。
『乗ってあげましょうよ
哀れな青年の提案に、ね』