captivate
敵空軍戦闘中隊の遥か後方で、敵戦艦から一瞬だけ眩い光が見えた。
ロックは戦場に長く身を置いてきた経験から、その光が敵旗艦からの主砲による砲撃だと気付くのにさほど時間は要しなかった。
『伏せろぉ!!!!!!』
急いで振り返って部隊に声を掛けるが、最早それすらも意味が無い。既に主砲は発射されていた。
数秒が永遠に感じる。走馬灯とはこの事なのだと、光に包まれた誰もが感じた。
『来たれ、戦慄の業火よ』
先頭にいるシンディアが、大きな影で部隊を護るようにして立ち尽くす。そして唱えたその言葉が、より強い、紅い光を放った。
『うわぁぁぁぁ!!!!』
物凄い突風が吹きすさぶ。身をかがめても、何もかもが吹き飛びそうな程の風が、障壁の無い平原に吹き荒れた。
『ロック…?』
嵐の中、ロックは眼の前で魔方陣を展開するシンディアの隣で立ち上がる。
『おおおっ…
らあぁぁぁあッ!!!!!!!』
シンディアの魔方陣の中心にロックの拳圧が乗る。
ブゥンッと低く唸った魔方陣の直径は急に二倍にも達し、紅い魔方陣は直視出来ない程輝きを増して、時計回りに急速に回転を始めた。
『えっ?』
瞬間、周囲が紅色の光に包まれた。
ロックは戦場に長く身を置いてきた経験から、その光が敵旗艦からの主砲による砲撃だと気付くのにさほど時間は要しなかった。
『伏せろぉ!!!!!!』
急いで振り返って部隊に声を掛けるが、最早それすらも意味が無い。既に主砲は発射されていた。
数秒が永遠に感じる。走馬灯とはこの事なのだと、光に包まれた誰もが感じた。
『来たれ、戦慄の業火よ』
先頭にいるシンディアが、大きな影で部隊を護るようにして立ち尽くす。そして唱えたその言葉が、より強い、紅い光を放った。
『うわぁぁぁぁ!!!!』
物凄い突風が吹きすさぶ。身をかがめても、何もかもが吹き飛びそうな程の風が、障壁の無い平原に吹き荒れた。
『ロック…?』
嵐の中、ロックは眼の前で魔方陣を展開するシンディアの隣で立ち上がる。
『おおおっ…
らあぁぁぁあッ!!!!!!!』
シンディアの魔方陣の中心にロックの拳圧が乗る。
ブゥンッと低く唸った魔方陣の直径は急に二倍にも達し、紅い魔方陣は直視出来ない程輝きを増して、時計回りに急速に回転を始めた。
『えっ?』
瞬間、周囲が紅色の光に包まれた。