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第4章 神光の剣聖
レヴァンティーン共和国最南端の港を持つ都市、エルグラド。
まだ月が昇りきったばかりの空には星が散りばめられ、その下に広がる街の建物の輪郭は街頭が照らし、その形を確かなものにする。
そんな街の外れに屋敷が一軒あった。
屋敷の2階のベランダには女性が一人立っている。
深い藍色の髪に、蒼い瞳。髪はウェーブのかかった、肩の少し下までの長さ。
ノースリーブのハイネックを着たその女性は、月を見据えて口を少しだけ開く。
誰にも聞こえない程の、自分でも聞き取ることの出来ない様な声で、言葉を空に吐いた。
『クリス…』
女性は口を閉ざし、赤く染まる月を、その蒼い眼で見つめた。
まだ月が昇りきったばかりの空には星が散りばめられ、その下に広がる街の建物の輪郭は街頭が照らし、その形を確かなものにする。
そんな街の外れに屋敷が一軒あった。
屋敷の2階のベランダには女性が一人立っている。
深い藍色の髪に、蒼い瞳。髪はウェーブのかかった、肩の少し下までの長さ。
ノースリーブのハイネックを着たその女性は、月を見据えて口を少しだけ開く。
誰にも聞こえない程の、自分でも聞き取ることの出来ない様な声で、言葉を空に吐いた。
『クリス…』
女性は口を閉ざし、赤く染まる月を、その蒼い眼で見つめた。