captivate

操縦席に傷だらけのﾛｯｸが座る。


『…ﾛｯｸ、ど…どした？』


『ほっといてくれ…』


事のいきさつを知らないﾚｵﾝは不思議そうにﾚｵﾝを見る。


『自業自得ね』


ｼﾝﾃﾞｨｱが呆れながら言う。


『大丈夫みたいだな、ｼﾝﾃﾞｨｱ』


『えぇ、ありがとうﾚｵﾝ
　みんなのお陰よ』


疲労と怪我で相当なﾀﾞﾒｰｼﾞを負ったｼﾝﾃﾞｨｱだが、まだ包帯を巻いているものの、すっかり元気になっていた。


ｼﾝﾃﾞｨｱの隣にはﾗﾅとｼｭﾊﾞﾙﾂもいたが、まだ二人は眠たそうな顔をしている。


『ﾚｵﾝ、海はまだ続くのか？』


ｸﾘｽがｺｸﾋﾟｯﾄに入ってくる。


『いや、見えてきた』


ﾚｵﾝがﾌﾛﾝﾄｶﾞﾗｽを指す。


『ﾚｾﾝﾊﾞﾙ大陸
　ﾚｳﾞｧﾝﾃｨｰﾝ共和国領
　最大の港湾都市ｴﾙｸﾞﾗﾄﾞだ』