空を見て、君を見る
「あ!お前は3組だ。」

唐突な…。まあクラスは
わかったし…。
そこにチャイムが鳴り響く。
「お前早く行け!」
担任らしき男は
背中をぐいぐいと押してきた。
…………。

私はその場を離れ
体育館へ移動した。
まだ半分くらいの人しか
来ていなかった。

…私はここか…。
席に着くと、遠くから
真保がひらひら手を
振ってきた。
クラス…違うのか…。
ショックだな

キーンコン…
またチャイムが鳴り響く。
一気に人が入って来た。
式が始められた。
はぁ…暇だなあ…。

その時、いきなり
静けさを切るように
扉が開かれた。

男女六人の派手な集団が
歩いて来た。

どうやらそのうちの三人が
このクラスらしい。
…しかもみんな私の
ちょうど前の席…。
最悪だな………

そうして式が終わった。
「ふわぁー…眠い…」
真保は大きなあくびをしながら
呟いた。
はあ…。クラス違うって
嫌だなー…。

真保と別れて、自分の
クラスに入った。

席に着くと、後ろの
女の子が話しかけてきた。
「ねぇ、さっきのさあ、
派手な集団知ってる?」
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop