空を見て、君を見る
…あ!今日朝ぶつかった男…
目が会った。すると
男はこっちに向かって
ずんずんと歩いて来る。

やばいやばいやばい…。
殴られちゃうかも…

「お前、俺と同じクラス
やんなあ?」
あれ?…あ、そういえば…。
派手な集団に、
目が行ってて気がつかなかった。

「あ、はい…多分…。」
男は、ニコッと笑って
「俺、大阪から引っ越してきた
森田勇気やで!よろしく♪」

ピアスを五つほどあけていて、
すごいコシパンをしていて、
ミルクティー色の髪。
どこからどう見ても不良。
でも、中身はいい人そうだ。

「よろしく…。」

「おい!森田って奴、
いたら出て来い!!」
あ…さっきの派手集団。
森田君は、少しだけ
驚いた顔をして、
「ばいばいっ♪」と、
手をひらひら振りながら
派手集団のほうに
歩いて行った。

なんか、怖いムードだった。
森田君、なんもされないかな?

「あの森田って人、
目、つけられたのかなあ?」
真保は冷静に言った。
…たしかに派手だからね…。

「てか、森田って人とは
どんな関係なの?♪」

どんなって言われても…。

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