ヒーローのそばで。
昼休みになって、俺は千聖と売店で買ってきたパンを食っているところに、バンッと大きな音を立てて教室のドアが開いた。

「はいはい。みんな聞いて~ 学級委員決めたいと思うんだけど、誰かやりたい奴いる~?」

担任はめんどくさそうに言った。

俺はめんどくさいのが嫌いなんだよ。

「千聖、お前やれば?こーゆー感じの向いてると思うけど。」

「ただめんどくさいだけだろお前。」

ちっ。ばれたか。

やるやついねぇだろ。


「はい!先生、僕やりましょうか?」

そう言って、誰か知らない男が立ち上がった。


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