ヒーローのそばで。

鏡原くんは真面目に言ってるのか、冗談なのかわからないけど……。

いやいやいや！

君たちにはたくさんの可愛い子達からのお誘いがあったでしょ！？

それに、私たちが組んだら女子からなんて言われるかわかんないし！

｢いっいや、あの、それはそーなんだけどさ……｣

日葵も私と同じことを考えていたらしく、たじたじになりながら、鏡原くんに話しかけている。


｢ほかの女子のこととか、気にしなくてもいいよ。俺らが何とかするし！な、春河！｣

そんな私たちの様子を気にすることなく、のんきなことを言う鈴木くんはすごくKY(空気を読めていない)だと思う。

｢いや、何とかするって言われても……。｣

私は困惑した。