【完】好きって言ったら、




わたしにはいいイメージを想像することすら不可能なみたいです。





駅のホームでだるそうにケータイをいじっている桐生くんを見つけた。



いつものわたしなら迷わず桐生くんの所に言って、挨拶をするんだけど



「今日は、やめとこうかな………」



羚くんとの作戦をしてるからとかそういう理由じゃなくて、ただ少し勇気が出ないだけ。



やっぱり好きな人に冷たくされたら、ダメージ大きいので。



桐生くんに朝会うことは珍しいから貴重なんだよ?一緒に登校するの。



2人の間に会話はないけど、隣を歩けるだけで嬉しいから全然苦にならないのは確か。



桐生くんの気分で一本早い電車に乗ってくれると一緒に登校できる。



2週間に1回あるかないかのチャンスなんです。



そのチャンスを棒に振ったわたしは後で後悔しますかね……。





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