【完】好きって言ったら、
「まぁ、まだ1日目だしね。
これから、これから」
ポンポンっとわたしの頭を軽く叩くようにして笑顔を向ける、羚くん。
……かっこいい顔で、行動が紳士的だから本物の王子様に見えないこともないです。
一瞬だけど羚くんの隣に白馬が見えました。
「はい、帰ってくる」
「いでっ」
再び意識が飛んでいたわたしの頬を羚くんは叩いた。
「女の子叩いたらダメなんだよ!」
「え?華ちゃんって女の子だったっけ?」
「羚くん!!」
いくらなんでも傷ついた!!
強くなったとか言ったけど、傷ついた!