【完】好きって言ったら、
でも、そんなこと、友達に指摘されたことないけどな……。
「あのね、華ちゃん。
あなた、表情変わりすぎだよ」
「……表情?」
「うん。1人の世界に飛んでる時は大抵、目が開いたりしてるし、変なこと考えてたら口が歪んでるよ。俺、華ちゃん以上に分かりやすい人会ったことない」
「…………知らなかった。これから気を付ける」
羚くんのボソッと言った「無理だと思うよ」という声は聞こえないことにしときます。
「あ、そろそろ降りた方がいいよね!
ごめんね、長い間付き合わせちゃって…」
「大丈夫。華ちゃん、明日も頑張れ」
再び、わたしの頭に手を置いた羚くん。
羚くんの手は安心するね。
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