【完】好きって言ったら、
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☆
「店長、ここに粗大ゴミがあるんですけどどうします?」
「れ、羚くんそれ、華ちゃんだよ」
「あれ、華ちゃんでしたか」
羚くんの酷い冗談にも笑うことができないほど、落ち込んでます。
「華ちゃん、ごめんね。ゴミじゃないよね。落ち込まないで?」
違うよ、羚くん。
羚くんの言葉で落ち込んでるんじゃないの。
「嫌われちゃった……桐生くんに、わたし……っ」
今思い出しただけでも、涙が出そうになるほど冷たい桐生くんの目。
「店長、ちょっと休憩もらいます」
「あ、うん。人多くなったら教えるね」
「ありがとうございます。
華ちゃん、奥入ろう」
羚くんは優しく手を握って、わたしを奥の部屋へと連れて行った。