【完】好きって言ったら、




心臓が飛び出るほどバクバクいってる。



「……なんなのっ、お前」



声を聞くまでは怖かった。



でも、今はもう怖くないよ。




だって、わたしからスマホを取ったのは



「桐生くん……っ」



大好きな彼だったから。




全部言いたいこと言うまで泣かないつもりだった。



というか、全部言っても泣かないつもりだった。



なのに、桐生くんが来てくれただけでわたしの涙腺は崩壊です。



ずるいな、本当に。



< 34 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop