溺愛マイダーリン
blind love~溺愛1~
始まりは、そう。
修学旅行が終わったあとだった。
サッサと家に帰ろうとしている私の手を、まさかイケメンで人気者である彼に握られただなんて……。
今でも夢を見ているみたいだ。
だから私は思う。
きっとこれは『罰ゲーム』なんだって。
「あの……」
「何?」
「休み時間のたびに、私の前に来なくても……」
「なんで?」
「いや。なんでって言われても……」
「だって俺達付き合ってんじゃん」
‐ゴンッ‐
勢い良く机にぶつける頭。
真っ赤な顔を隠せるのはこの体勢しかない。
この人は心臓に悪い。
そもそも私のような人間が関わるべき人ではないはずだ。
私は見た目が地味だし、可愛くないし、テンションが高いわけでもない。
俗に言う『陰キャラ』だ。
でも、岡野(おかの)くんは違う。
だって彼は……
「琉空(るあ)ー!」
「こっち来て一緒にゲームしよーぜー」
「岡野くん、フレンド登録しよーよー」
男女共に人気者なんだから……。
.
修学旅行が終わったあとだった。
サッサと家に帰ろうとしている私の手を、まさかイケメンで人気者である彼に握られただなんて……。
今でも夢を見ているみたいだ。
だから私は思う。
きっとこれは『罰ゲーム』なんだって。
「あの……」
「何?」
「休み時間のたびに、私の前に来なくても……」
「なんで?」
「いや。なんでって言われても……」
「だって俺達付き合ってんじゃん」
‐ゴンッ‐
勢い良く机にぶつける頭。
真っ赤な顔を隠せるのはこの体勢しかない。
この人は心臓に悪い。
そもそも私のような人間が関わるべき人ではないはずだ。
私は見た目が地味だし、可愛くないし、テンションが高いわけでもない。
俗に言う『陰キャラ』だ。
でも、岡野(おかの)くんは違う。
だって彼は……
「琉空(るあ)ー!」
「こっち来て一緒にゲームしよーぜー」
「岡野くん、フレンド登録しよーよー」
男女共に人気者なんだから……。
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