溺愛マイダーリン
「あ。そういえば、昨日綾ちゃんが言ってたカップケーキ作ってみたの」
鞄から昨日作ったカップケーキを綾ちゃんに渡す。
綾ちゃんは目を輝かせた。
「美味しそう!何?絵理って天才?」
「褒めすぎだよ。カップケーキなんて簡単に作れちゃうよ?今度一緒に作る?」
「遠慮するよ。絵理みたいに料理上手くないし。私が出来る事なんて『材料を混ぜる』くらい」
「そんな事ないよ。お菓子作って佐々木(ささき)くんに渡したら?」
そう言うと綾ちゃんが真っ赤になった。
佐々木 翔(ささき しょう)くんはさっき岡野くんを連れ去った男の子だ。
元気で明るくて誰とでも気さくに話してくれる。
岡野くんと友達だし、佐々木くんもカッコイイから人気がある。
そんな佐々木くんの事を綾ちゃんは好きなのだ。
「や、やめてよ!私は絵理みたいなシンデレラガールじゃないの!」
「シンデレラガールって……。私だって岡野くんと付き合ってるのか疑問だし……」
そう言うといきなり机にバンっと手を置かれた。
驚いて綾ちゃんと一緒に横を向く。
そこには何故か少しだけ息切れしている岡野くんがいた。
「岡野くん!?」
「分かった」
「え?な、何が……」
「俺と付き合ってるって実感させてあげる」
「え?……え?」
何だかどんどん近づいて来てる岡野くん。
ち、近いよー!?
「これから毎日絵理の事、愛して、愛しまくって、飽きる程俺の事あげる」
「なっ!?」
「信じて、絵理。俺は絵理を愛してるよ」
「っ!?」
後ろに下がろうとした瞬間、私は椅子から落ちかけた。
そんな私の腕を掴んで引き寄せる岡野くん。
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鞄から昨日作ったカップケーキを綾ちゃんに渡す。
綾ちゃんは目を輝かせた。
「美味しそう!何?絵理って天才?」
「褒めすぎだよ。カップケーキなんて簡単に作れちゃうよ?今度一緒に作る?」
「遠慮するよ。絵理みたいに料理上手くないし。私が出来る事なんて『材料を混ぜる』くらい」
「そんな事ないよ。お菓子作って佐々木(ささき)くんに渡したら?」
そう言うと綾ちゃんが真っ赤になった。
佐々木 翔(ささき しょう)くんはさっき岡野くんを連れ去った男の子だ。
元気で明るくて誰とでも気さくに話してくれる。
岡野くんと友達だし、佐々木くんもカッコイイから人気がある。
そんな佐々木くんの事を綾ちゃんは好きなのだ。
「や、やめてよ!私は絵理みたいなシンデレラガールじゃないの!」
「シンデレラガールって……。私だって岡野くんと付き合ってるのか疑問だし……」
そう言うといきなり机にバンっと手を置かれた。
驚いて綾ちゃんと一緒に横を向く。
そこには何故か少しだけ息切れしている岡野くんがいた。
「岡野くん!?」
「分かった」
「え?な、何が……」
「俺と付き合ってるって実感させてあげる」
「え?……え?」
何だかどんどん近づいて来てる岡野くん。
ち、近いよー!?
「これから毎日絵理の事、愛して、愛しまくって、飽きる程俺の事あげる」
「なっ!?」
「信じて、絵理。俺は絵理を愛してるよ」
「っ!?」
後ろに下がろうとした瞬間、私は椅子から落ちかけた。
そんな私の腕を掴んで引き寄せる岡野くん。
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