伝えたかった。
「初めて見る子!
もしかして転入生の子なの?」
その子の目は
興味津々といった様子。
(転入生って珍しいのかな?)
「うん。横浜からきたんだ。」
「横浜?!いいなあー。
私もこんな田舎じゃなくて
横浜みたいな都会に生まれたかった!(笑)」
「ははは(笑)
でも都会ってうるさいから大変だよ。」
「そうなんだ~。
そうい《キーンコーンカーンコーン》」
チャイムが鳴り、
私たちは会話が途中のまま
入学式を行う体育館へ向かった。