伝えたかった。

《トントン》


机の上を


軽く指でたたくと


びっくりしたような顔で


私の顔を見上げてきた。


「初めて見た顔!


もしかして転入生の子なの?」


できるだけ明るく


話しやすそうな


”私”をツクル。


(変な子だと思われていないといいな。)


「うん。横浜からきたんだ。」


普通に話してくれて


とてもうれしかった。


(名前なんていうんだろう?)


「そうなんだ~。


そうい《キーンコーンカーンコーン》


チャイムが鳴り


私たちは体育館へ向かった。
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