クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「俺さ、よく爽やかだよねって言われるけど本当はそんなことないんだよな。舞琴に出会うまで凄い女と遊んでたし中身ドロドロだった」
第一印象が爽やかイケメンの佐倉からは信じられない発言だった。
だって、どっちかと言うと佐倉は今井よりも俺タイプで、汗流してスポーツとかしてそうなのに。
「たらしか」
「まぁ、そうだね。今は流石にないけど」
「佐倉がね……チャラ男ね……」
まぁ、佐倉と喋ってみると意外とヘラヘラしてて全然爽やかじゃないっていうか……爽やかなんだけど。
「野村はさ……」
今井が、箸をおいて俺を見てきた。
「西川さんを押し倒せばいいんだよ」
「なっ……ばっ……か!!!」
いきなり喋り出して何を言うのかと思いきや……!!!