クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「……」
「……」
お互い無言のまま、胸がドクドクしている。
プレゼントを渡すには、告白をするには、今が最適だと思う。
「野村くんっ!これ!」
私は、思い切って野村くんにプレゼントを渡した。
「……なにこれ?」
「プレゼントだよ!野村くん誕生日おめでとう!!」
「誕生日?あ、俺誕生日か!ありがとー」
「誕生日忘れてたのー?」
野村くんは本気で自分の誕生日を忘れていたみたいで、そんな野村くんに笑みが零れる。