クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「……」



「……」



お互い無言のまま、胸がドクドクしている。
プレゼントを渡すには、告白をするには、今が最適だと思う。



「野村くんっ!これ!」



私は、思い切って野村くんにプレゼントを渡した。



「……なにこれ?」



「プレゼントだよ!野村くん誕生日おめでとう!!」



「誕生日?あ、俺誕生日か!ありがとー」



「誕生日忘れてたのー?」



野村くんは本気で自分の誕生日を忘れていたみたいで、そんな野村くんに笑みが零れる。


< 116 / 178 >

この作品をシェア

pagetop