クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「俺から逃げるなんていい度胸してるね、本当」
「い、いひゃいでしゅ」
今井くんは、由良の両頬を引っ張ってご立腹の様子。
「ねぇ、ゆ「祐月てめー!人の彼女の手握ってんじゃねぇよ!いくら、お前でも許さねー」
うん。私が由良って呼ぼうとしたら思いっきり遮られたよ、渉に。
「あ、うん。ごめん。許して」
「お前軽いんだよ」
アンタがそれを言うか。
たらしのお前がそれを言うかとツッコミたくなるけど、抑えとく。