クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
16.余裕がありません。
─祐月side─
「今井くーーん!!!!」
石原さんと付き合って4ヶ月くらい経った。
3年生になった俺達は、同じクラスになれなくて……。
毎日、休み時間に必ず俺のとこへ石原さんが走ってくる。
「はぁー……」
「私、ため息つかれた!?」
「いや。なんで同じクラスじゃないのかなって」
「運ないね」
そう言って石原さんは「へへっ」て笑ってる。
俺は、どーでもいい感じの雰囲気醸し出してるけど、内心凄い落ち込んでる。