クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「ほかの男に見せたくないんだよ!!」
俺はそう言って、乃々華の頭をワシャワシャ撫でた。
「わぁ!!野村くん!」
本当、乃々華の鈍感さには呆れてしまう。
「可愛いんだから……自覚しろよ」
俺は、乃々華に聞こえないようにボソッとそう呟く。
「わ……私だってっ!野村くんモテるんだから!!!」
俺の呟いた言葉は、乃々華に聞こえていたみたいで、俺の顔が段々赤くなっていく。