クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「あ、渉!久しぶり」
渉と廊下をブラブラ歩いていると、可愛らしい女の子が渉に話しかけた。
「お久~」
渉は、それに適当に返事をして、タピオカを飲み出す。
女の子の表情からして……あぁ、渉と訳ありなんだなって分かってしまう。
渉は、女子の扱いが雑だから……私と付き合う前だけだよ?なんて言ってるけど、やっぱり、
たまに……たまにね、
いつか、私も捨てられるんじゃないか。
この子と同じようになるんじゃないかって凄く不安になるんだ。