クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「舞琴、俺さめっちゃ幸せ」
俺は、隣でタピオカを飲む舞琴に笑顔でそう言った。
本当に、幸せなんだ。全部舞琴のおかげで。
「舞琴に会ってから楽しいことしかない」
俺がそう言う途端に泣き出す舞琴。
俺は、慌てて舞琴の涙を袖で拭く。
なんで泣くんだと思いながらも焦りまくりの俺。
「嬉しかったのっ……渉、自分が幸せになれていなかったから……いつも悲しくて」
舞琴は、そう言ってまた、ポロポロと涙をこぼした。