クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉



「舞琴、俺さめっちゃ幸せ」



俺は、隣でタピオカを飲む舞琴に笑顔でそう言った。



本当に、幸せなんだ。全部舞琴のおかげで。



「舞琴に会ってから楽しいことしかない」



俺がそう言う途端に泣き出す舞琴。
俺は、慌てて舞琴の涙を袖で拭く。



なんで泣くんだと思いながらも焦りまくりの俺。



「嬉しかったのっ……渉、自分が幸せになれていなかったから……いつも悲しくて」



舞琴は、そう言ってまた、ポロポロと涙をこぼした。


< 161 / 178 >

この作品をシェア

pagetop