クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
私は、隣に立つ祐月を見上げる。
未だに、祐月の隣に立っていられることに実感が湧かないんだ。
こんなにかっこいい人がどうして私と隣に?なんて思うこともある。
「祐月、幸せだね」
それでも私は、幸せだから。
私を幸せにしてくれるのは、紛れもなく祐月だけだから。
何をしていなくても、祐月の隣にいれるだけでそう感じる。
「良かったね」
私が「幸せだね」と言うと、そう返ってくる。
決して自分も「幸せだね」なんて言わない祐月。
照れ隠しなのか、本気で特に幸せだと思っていないのかは分からないけれど。