クール男子の取扱説明書〈続+続々編〉
「なになに?祐月デートすんの?」
俺と石原さんが教室の扉の所で話していると、後ろからそんな声が聞こえてきた。
「まぁ、そんなとこ」
「ラブラブか!てか、彼女可愛いじゃん!!」
最近よく絡んでいる同じクラスの男子。
「え、え……え」
ソイツの言葉にいきなり落ち着きをなくす石原さん。
「本当かわ「本当、最近可愛くなってきたんだよね」
石原さんに手を伸ばしてきたソイツの手を振り払って、石原さんを俺に引き寄せた。